ステンレスは耐蝕性にすぐれた美しい金属で、さまざまな製品の素材として広く普及しています。一般にサビないイメージが強く、メンテナンスフリーの金属として受けとられています。もちろん鉄やアルミニウムより耐蝕性にすぐれ、サビにくい素材ですが、使用条件や環境によっては汚れることも、付着物による"もらいサビ"を受けることもあります。

アルミのサビの原因は・・・

ステンレスのサビの原因はほとんどが大気中の汚れが原因になっています。大気中に含まれるほこりやすす(ばい煙)、鉄粉などの金属片、自動車の排気ガス(亜硫酸ガス)、海岸地帯の海塩などが主なものです。これらがステンレス表面に付着し、そのまま長期間放置すると湿気や雨水の影響を受けて汚損してしまいます。

日常のお手入れ方法

ステンレス製品の汚れをとる方法は、柔らかい布やスポンジで定期的に水洗いし、空ぶきすることです。汚れがひどいときは、中性洗剤を薄めたものを使用してください。ステンレス本来の美しい表面状態に戻ります。

環境によるお手入れ回数の目安

製品の取り付けられる場所によってお手入れの度合いが異なります。長期間、清掃しないままにしておきますと、表面に付着した汚れはしみや汚損の原因となります。汚れが軽いうちに清掃してください。清掃の目安は、少なくとも年に1〜2回程度です。特に海岸地帯や交通量の多い道路沿いは、塩分や排気ガスによる汚損が進みやすいので、こまめにお手入れしてください。

お手入れの際のご注意

洗剤や薬液を使用した後は、必ず充分に水拭きをして、薬品などが残らないようにしてください。放置しておくとサビの原因になります。

スポンジ、ブラシなどを使用する場合は、必ずステンレスの研磨目にそって平行に、均一に力を入れてください。

目の粗いクレンザー、サンドペーパー、スチールウールなどの使用はさけてください。

●クリアラッカーが老化剥離した場合

スポンジまたは布に、テトラフィドロフランやトリクレンなどの溶液をつけて拭き取ってください。シンナーでも効果があります。

●鉄粉や潮風による点状のサビの場合

布、スポンジまたはステンレスたわしに中性洗剤をつけて拭き取ってください。きれいに除去できない場合は、炭酸カルシウム(200メッシュ以下)や、磨き粉(300メッシュ)などでこすりとってください。

市販のステンレス用清掃薬液でも効果があります。

●黄褐色のサビが固着している場合

硝酸の15%希釈液で拭き取ってください。市販のステンレス用清掃薬液でも効果があります。

 

       

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